2nd STAGE - 8/5
軽井沢-国道146号-浅間峠-北軽井沢-県道54号-二度上峠-倉淵-県道33号-地蔵峠-松井田-県道196号-妙義山麓-県道51号-国道254号-下仁田-県道45号-塩之沢峠-上野-県道124号-ぶどう峠
標高差はそれほど無いものの、6つも峠が待ち構え距離も135kmと長いコース。さらに標高も低く、暑いコンディションが予想されたがこの日は雲が低く垂れ込め、選手にとっては好都合だった。
スタート直後、小雨の降る浅間峠もやはり中村の先頭引きで始まる。約3km続いたという序盤のハイペースにすぐに切れる選手が出始める。前日から調子のいい小嶋、中村が先頭を争い小嶋が山岳ポイントゲット。中村のあとには増井が入る。少し道を間違える間に後続に吸収され集団で直線の下りを下りる。峠で少し遅れた藤田も下りで追い付き集団は9人となった。この9人がそのまま次の二度上峠へ突入。再び中村・小嶋らがペースを上げ集団が乱れ始める。なんちゃってピークで間違えてガッツポーズをしてしまった小嶋だったが、本物の峠でもちゃっかり先頭で通過。パーフェクトペースを崩さない。後方では、その強さに諦めが指しているのか、中村だけが反応する形となっている。そんな中、したたかに山岳ポイントを稼ぐ増井が3位で峠を通過。藤田も冴えのある走りで4位で通過した。以下少しばらけて各選手が通過するが二度上峠の長い下り道で再び9人の集団となった。下りの峠道は霧。視界の悪い高速走行で斎藤(真)の蛍光色ジャージが後方選手に有り難かったようだ。
そのまま地蔵峠に入りふたたび闘いが始まる。やはり小嶋・中村が先行するが一旦平坦になったところで西村が一気にスピードを上げ前の2人を吸収。再び集団に戻る。しかし再度傾斜がきつくなったところでまたもや中村・小嶋それに増井が飛び出る。そのまま争いを繰り広げながら峠が近付くが、小嶋が後ろを振り返りつつ中村との差を保ち1位で通過した。2人に付いていた増井だったが最後は遅れてしまう。峠の標高差が短くそれほど差が開かないためか、またもや下りで先頭は吸収され9人の集団となる。松井田市街に差し掛かるところで藤田がパンク。修理をする間に集団からは遅れてしまう。この地蔵峠の下りで斎藤(純)が車と接触。病院に入院となり大会を去った。前日のリタイアに続き、残念な形で大会を終えることになってしまった斎藤さんに、皆一様にショックを受けた。
3たび大集団となった先頭だったが、この次の妙義山への急傾斜で差は一気に開く。先頭をまたもや小嶋、中村、増井が行き、少し遅れて矢澤、その後ろに東後・庄司・西村・斎藤の集団が続く。先頭3人は熾烈な争いをしながらペースを崩さず、標高差400mほどの登りで東後らの集団と4分もの差を付け峠を通過。1位はやはり小嶋だった。この峠で、スタート直後から遅れを取っていた小山が猛追を見せ、峠を下りた後の下仁田のチェックポイントで前の東後らの集団に追い付いた。東後・庄司・西村・斎藤・小山の集団が形成されるとその後の平地で小山が先頭をがんがん引きトップ集団との差を詰めにかかる。一方先頭の小嶋・中村・増井は塩之沢峠に入りやはり小嶋が先頭で峠を通過。以下中村、増井と続く。後続の集団も塩之沢峠に入り、ここで小山のペースに西村以外がちぎれ2人のグループを作る。西村はさらにペースを緩めず小山をちぎり単独で峠を越え、下りでなんと先頭の3人に追い付いた。そのまま西村は追い付きざまにアタック。このアタックに小嶋だけが反応し2人の闘いが最後のカテゴリー1級、ぶどう峠で繰り広げられた。途中工事中のため道が土砂にかわり、冬場シクロクロスで鍛えた担ぎ・押しが役に立ったという二人。ラスト5kmほどでアタックした小嶋に西村は付いていけず、3日連続で小嶋がステージ優勝および完全勝利を守った。中盤からの追い上げが光った西村は3分2秒遅れで2位。小嶋と共に序盤から積極的に動いた中村は最後で疲れが出たのか、3位増井、4位小山にも抜かれ5位でゴールした。スタート直後の走りとは見間違える猛追を見せた小山、途中で人が入れ替わっているんじゃないかという噂が飛び交い始める。