HISOTRY 1998

8th STAGE EPILOGUE

8th STAGE EPILOGUE

'99 1/6-7 京都-山中越え-大津ユースホステルセンター

(1998年大会の関係者が集まって正月に行った打ち上げの模様のレポートです)



この日は京都市内から標高差約300mの田の谷峠までの道のり。通称山中越え。庄司(東京農工大=パインヒルズ90)は夏とは違うCASATIで登場。中村(京大自転車競技部)はただでさえ嫌って言うほど黄色いCOPPIのフレームに特製の黄色いスピナジーをつけ、POLTIの黄色いジャージとVITTORIAの黄色いシューズをつけ、全身真っ黄で登場した。竹村(東京大=京大BOMB)は「格好良いなあ」とぼそっと言っていたが、その他の人間の間では必ずしも評判は・・・おっと、いけないいけない。高橋(京大BOMB)はランドナーに普段着という出で立ちで登場。「まるで一般人が混ざり込んだ見たい」という森下の言葉も頷ける。「どうしてレーサーで来なかったのか?」という問いに、「今のような体で乗るのはレーサーに失礼だ」と即答。周囲はその愛の深さに感銘を受けた。



このタイムトライアルで東後篤史(京大自転車競技部=京大BOMB=うきうき商店街)が実力を見せ優勝。京大記録でもある自己ベストには1分以上も及ばなかったものの、萎え萎えムードの漂う中実力の差を見せつけた。昨シーズンは京都ミヤマアレサC.C.オオタで走った彼であるが、今年はチームを変えるという。桜井(摂南大=NAKAGAWA)と同チームになる可能性もあるということだった。2位には45秒遅れで庄司。このあたりまでが真面目に走った人間と思われる。庄司さんから「全部はもたないけど、1ステージだけ参加させて欲しい」という社会人の方々が存在するという情報を頂く。主催側にとって初耳であったが、今年の信州に向け考慮する事になった。



3位に入ったのは第7ステージで優勝を飾った西村(京大自転車競技部=うきうき商店街)。不真面目そうでスケベな視線とオヤジくさい身のこなしで今シーズンも頑張って欲しい。黄色い中村は4位。一時期引退を仄めかしていたが、今年も参戦するようだ。夜の表彰式では、「今年の信州のリーダージャージは頂きます」と宣言。そのやる気を伺わせた。矢澤(京大BOMB=京大自転車競技部)が5位。昨年秋に競技部の門を叩き、1回生という段階にして2足の草鞋を履くことになった。今まで誰も試みなかった事であるが、うまく両立させて欲しいものである。高橋は案の定最下位の6位であった。今年大学院入試を控えながら、「去年以上に走って去年以上に強くなる。一人で逃げられるようになる」と宣言した。信州だけでなく、耐久ラン、ツール・ド・おきなわが楽しみである。

一方、SS部門では普段カートで腕をならす竹村信泰(NISSAN PULSAR GTI-R)が優勝。骨折で自転車に乗れない近藤(SUBARU IMPREZA エセWRX-STI)に1分の差を付け、マニュファクチャラーズポイントでもNISSANがトップに輝いた。竹村は昨年秋にロードレーサー=Cannondaleを9S化。「もしや選手復帰か?」との憶測が飛び交ったがどうやらそういうわけでもなさそうだ。庄司さんが「ぜひパインヒルズに」と誘うも、のらりくらりとかわしているようだった。「東京にいて今の環境が変わらない間はレーサーには乗らない。だって乗りたくならないんやもん」だそうだ。

前日から体育会の会議に出席していた斎藤、平田、稲井や、奈良から自走できた桜井とユースホステルで合流。斎藤(京大BOMB今期キャプテン=うきうき商店街)は勝利宣言をした中村に対し、「僕もジャージを取りに行きます」と宣言。「あれ、むちゃほしい」といつものもちもちした声で話した。平田(京大BOMB)は「いろいろやりたいことがあるので選手としての参加は出来なくてもスタッフはやります。またカテゴリー設定させて下さいね」という意向を表明した。稲井文は今年のツール・ド・信州にスタッフとして参加する意向を早々と表明し、打ち上げにも乗り込んでくれた。関西シクロクロス(淀川河川敷大会)でもすでにスタッフをかじった経験があり頼もしい限りだ。桜井(摂南大)は今年卒業(見込み)。就職先は決定していて今年も継続してNAKAGAWAで走るようだ。深夜には寺本(京大BOMB)、山本、青石(京大自転車競技部)が登場&侵入。寺本さんは遂に博士課程3年となり、忙しくなる模様。山本、青石はクラブの中心となる3回生になりやる気満々のようだ。

宿舎では大会中の写真の仕分け、配布。ビデオの上映会。エピローグの表彰式・近況報告、ツール・ド・信州1999に関する話等が行われた。その後酒宴は佳境に入り、深夜まで大いに盛り上がった。朝は気怠い雰囲気の中、さあそろそろ帰ろうかなあという青石・山本が部屋の片づけを始め、じゃあタイタニックでも観るかと近藤が映画『タイタニック』(後半から)をつけた。片付けと何の関係もないタイタニックに皆が釘付けとなり、訳も分からないままディカプリオが海に沈んでダイアモンドも海に沈んで行くのを皆で見守る事態となった。映画が終わり、ようやく重い腰を上げ、一人、また一人と帰路についた。


これにて、ツール・ド・信州1998の全日程を終了しました。
 

第8ステージ=エピローグ 成績      
           
順位   氏名 ステージタイム
1 20 東後篤史 15:28
2 30 庄司真陸 16:13
3 26 西村拓朗 17:22
4 22 中村恒志 17:26
5 15 矢澤真幸 17:30
6 12 高橋博樹 22:42
       
第1LEG SS部門      
順位   氏名 タイム
1 - 竹村信泰 8:48
2 16 近藤淳也 9:49