HISOTRY 2002

スタッフレポート - 高橋親衛

ツール・ド・信州を追っかけて

この間の3連休に、信州に行ってきました。南蓼科付近です。

ちょうど1ヵ月前も信州にいて「ツール・ド・信州 2002」にアシスト
ドライバーとして参加していました。
<キャファ通信>VOL.1510に、岡村薫さんが書いていた「ツールド
信州アシストドライバー募集」を読み、唐突に思い立って参加した訳です。

参加が決まったとき、辻本さんに連絡したら「レポートと写真を提出せよ」
とのことでしたが、ただひたすら運転の5日間でしたので(言い訳ですが)
個々の出会いや感激をメモリーに蓄えないまま帰ってきてしまいました。

ツール・ド・信州の内容についてはオフィシャルHPが充実していますので、
そちらをご覧いただきたいと思います。
<http://www.tour-de-shinshu.com/>
大会概要、コース紹介、各ステージのレポート・リザルト・ビデオ、参加選
手・スタッフのレポート、etc.盛りだくさんです。
また、岡村薫選手の現地のレポート(キャファ通信:VOL.1522,1
523)を読み直していただくと、さらに良くわかっていただけます。
出たばかりの「ファンライド」にも、選手として参加した綾野真さんの記事
が4頁も載っているようです。残念ですが、まだ見ていません。

1ヵ月過ぎてしまいましたが、信州の同じ空気(少し離れているけど)に刺
激を受けたので、思いつくままに書いてみたいと思います

知らない方に「ツール・ド・信州って?」と聞かれると「信州の山々を巡る
自転車ロードレースです」と答えてしまいますが、実はレースでありません。
大会要項でも明確に述べられているように、公式にはステージレース風のツ
ーリング、山岳地の一般道をコースにした合同サイクリングという形式です。

でもレースなんです。それも、とてもレースらしさがいっぱいのレースです。
42名の選手(大会史上最多です)+16名のスタッフで、お金も掛かって
いないし、ゴール地点の飾り物もないけど、全体の雰囲気や、選手やスタッ
フの言動、一挙手一投足まで、レースらしいんです。
とは言っても、私自身、本場欧州のレースを生で見たこともありませんし、
この国でもそれほど多くの自転車レースを見ていません。
「あのシーン」「あの動き」「あの一言」を、具体的に挙げられないのが残
念ですが、四半世紀前の万博レースの頃、何となくイメージとしてあこがれ
ていた「らしさ」に浸ることができた感じがしました。

コースは、木曽福島でのプロローグ(3km個人TT)で始まり、
1stステージ:約120km
  木曽福島→地蔵峠→長峰峠→鈴蘭峠→船山
2ndステージ:約90km
  高山YH→平湯峠→安房峠→上高地乗鞍林道→エコーライン→乗鞍岳
3rdステージ:約120km
  松本市→美ヶ原林道→武石峠→武石村→美ヶ原→ビーナスライン→扉峠
  →和田峠→霧が峰→大門峠→茅野市→芹ヶ沢→麦草峠
4thステージ:約120km
  小海町→馬越峠→川上村→信州峠→須玉町→クリスタルライン→木賊峠
  →乙女高原→焼山峠→牧丘町→杣口林道→金峰牧場→大弛峠

プロローグのおかげで、選手やスタッフの皆さんの名前と顔を少しづつ覚え
ることができましたが、信州の西半分はほとんどなじみのないエリアなので、
初めてづくしの状態でひたすら車を動かし続けている感じでした。
それでも、2ndステージを終える頃からは、知った道を走れるという安心
感も手伝い、うきうきと楽しい時間を過ごすことができました。
今年から無料のビーナスラインを走りながら、20数年前に辻本さんたちと
自転車を担いで歩き回ったことを思い出し、牧丘町のぶどう棚の横を走りな
がら、キャファの1階にあるテーブルを辻本さんと運んできたときを思い出
し、そのことだけでレポート提出の実績にしてしまおうと思ったほどです。
まぁ、思い出話は別の機会にしましょう、

今年のツール・ド・信州では、42名の選手を8台の車でサポートしました。
8台に分乗した16名のスタッフで、大会本部、審判、計時、誘導、補給、
救護、取材、撮影、収容などの機能をマルチにこなします。
高橋は、だいたい後方の位置を受け持っていたため、阿部良之選手・白石真
悟選手・矢澤真幸選手などトップクラスの走りをライブで見ることはできま
せんでしたが、毎晩上映されたビデオで楽しませていただきました。
その代わりというのも変ですが、高山の街でコーヒーをご一緒した岡村薫選
手やライターの綾野真選手、紅一点の関家朋子選手、オープン参加の小池朋
美選手たちの走りは、充分に見せていただくことができました。
山岳レースだから当たり前と言えばそれまでですが、DHポジションのトラ
イアスリートを見なれてきた眼にはとても新鮮に映りました。

とにかく楽しい5日間でした。
他にも、1泊夕食付で1150円の宿舎の話、高山の駐車場の話、メカニカ
ルトラブルの話、トンネルの入口ですれ違った田中康夫知事候補の話、など
いろいろネタはあります。
機会を見つけてお話しましょう。(文にするのは疲れます)

選手の皆さん、スタッフの皆さん、宿の皆さん、沿道の皆さん、・・・
ありがとうございました。

オーガナイザー/チーフコミッセールの近藤淳也さんは、もっとメジャーな
「ツール・ド・信州」を目指しています。
当面の間は、増加する参加者(選手)に対応したサポート体制が課題になり
そうな気もします。来年は、サポートカーのあるチーム単位での募集にしよ
うか?という案も出ているようです。
規模が大きいだけが「メジャーなレース」のものさしだとは思いませんが、
やはり、より多くの選手が参加することからメジャーへの動きが始まるよう
に感じます。皆さん、来年は参加しませんか?
一方で彼らは、質の高いサポートも目指しています。
高橋も、できる範囲でお手伝いを続けていきたいと思っています。

実は明日、打ち上げがあります。もう1回、楽しんで来ます。(高橋親衛)