HISOTRY 2005

選手レポート - 田中安栄(大阪府大自転車部OG)

”女性初の完走者になる”という偉大な(今となっては無謀な?)野望を持って、大学サイクリング部からの友人ともちゃんとツールド信州に出ることを決意。

サイクリング部出身の私にとって、5日間自転車に乗り続けることよりも、トップから2時間半という時間制限が心配だったのだが、予感的中・・・{{(>_<)}}

8月12日、スタート地点の天竜川に到着。集まっている選手たちはみんなチームジャージに身を固め、めちゃかっこよくて、速そうだった。ヤバイ。

Tシャツに短パン姿で出走、ちょっとお尻がぷリっとしているような一般人が数人ぐらい出るだろうから、その人たちが私のライバルだあ~!と思っていたのに、そんな軟弱な人はどこにも見当たらなかった、、、、、。

1stステージ。ポジションが合っていないのか、練習不足のせいか、はたまた上りばかりのコースのせいか、途中からものすごい腰痛に襲われたもののなんとか制限時間内にゴール。

2ndステージ。パレード走行では1stステージトップの白石くんのご好意で、先頭を走らせてもらった。後ろを振り返ると、ビシッとチームジャージに身を固めた約70名が私の後ろを走っている。迫力のある景色に感動。先頭走るのは気持ちよかった~。いい冥土の土産になりました。パレードではなくて、実力で先頭走れたらもっとかっこいいけれど、100年先になりそう。

1発目のしらびそ峠はキツカッタ。道路に「しらびそ」「しらびそ」「しらびそ」・・・と書いてあった白い文字が目をつぶるといまだに出てくるぐらい印象が強い。

入笠山では夕立に遭遇。速い人はとっくにゴールしてる時間だから雨に降られたのは、私のような遅い数名だけのはず。しかも制限時間に3分及ばずゴール。無念。

3rdステージ。数え切れないぐらいたくさんの峠を上った。疲れて、頭真っ白。ただただこぐだけ。そして、制限時間を二十数分越えてゴール。なかなかキビシイ結果。

ファイナルステージといえば、なんと言ってもあざみライン。うわさでは聞いていたけど、やっぱりすごかった。

”ゴールまで後5キロ、あともうちょっとでこのレースも終わり”というはやる気持ちの中、現実に私の前に立ちふさがる壁のような上りに、蛇行もできず、踏み込む力不足でペダルも回らなくなって、3回も押してしまった。

レース中なのに押すなんて情けない、早くゴールしたいよお~、苦しい、、、、、色々な感情が押し寄せてきて、ものすごかった。

そして、ゴールラインが見えてきた。みんなが集まっている。「後2分、がんばれ~」大声で応援してくれている。

え???後2分。マジ??ゴールスプリントのつもりで最後のカスカスの力を振り絞ってダンシングをしてみたものの、10こぎぐらいで力つきてシッティングに、、、。かっこ悪い。

それでも、制限時間を30秒ほど余らして無事ゴール!!!!!!!!!!!!!みんなに応援してもらって、感動。

閉会式では、ともちゃんといっしょに『敢闘賞』に選ばれた。うれしかった~♪選んでいただきまして、どうもありがとうございます!

普段の練習は男子に混じってすることが多いので、置いてきぼりをくらったときには、男女の体力の差ってどれぐらいあるのだろう?損だわ、などとしょうむないことを考えたりするけれど、

今回、私の体力の限界すれすれだったように思う。根性出して走った甲斐ありました。

最後に・・・

大会スタッフ、サポート、選手の皆様、ともちゃん、補給や応援を本当にありがとうございましたm(_ _)m。

みんなの激励やサポートがなければ、か弱い???私は絶対に走りきれなかっただろうなあ、とつくづく思います。

今回は完走できなくて残念だったけれど、腰やら足やらがボロボロでもやめずに、全行程を走りきったことに充実感を感じております。

これからの私の課題は、スピード、かな。

それにしても、ゼリーや羊羹しか食べずにあれほど走ったのに、太って帰ってきたのはなぜ???不思議。

本当にありがとうございました。

以上

府大自転車部OG  田中 安栄