孤独と意志
2005年のツール・ド・信州に突如として表れ総合3位の活躍を見せた田端
その後、自宅を引越してトレーニングを積み、2006年に挑んだと言う
しかし、異次元の強さを見せる小嶋、白石にどうしても届かない
それでも、毎日毎日アタックを掛け続け、先頭を走り続けた
誰もが一番苦しい時に、敢えて前に出る
寡黙でいつも伏し目がちに走るその中の、どこにそれほどの意志が隠されているのだろう
信州の過酷な山々は、選手を極限まで追い詰める
全ての飾りを捨てたあとの、野生動物のような肉体と、孤独と、内に秘められた意志、
ツール・ド・信州はそうした美しさをあぶり出してくれる