第1戦 3月16日(日)
開催地京北町周辺 Aコース
スタート時の天候 晴れ
出走者20名 完走者19名
周山ロード2003スタート!混沌の開幕戦は曽我が勝利!
待ちに待った2003シーズンが周山ロードにやってきた。まだ風は冷たく峠に雪の残る3月16日(日)、京北町が誇るスーパー・サンダイコー周辺にサイクリスト達が続々集合!今年はしょっぱなから20名もの選手が集まり、元気に幕が開けたのでした。しかし同日開催のマラソン大会の賑やかなこと・・・。どうやらスタート時間も同じらしい。警察がウロウロし始め、ちょっと不安げな近藤オーガナイザー。スタッフは、今年も角山純子トレーナー&愛犬・ゴン嬢が大阪から堂々おこしやす。選手もスタッフも久々のご対面でなごやかに出走サインがおこなわれたのでした。
さて、参加選手は今回も開催日の決定から選手募集まで尽力してくれたC.A.グッドウィルの曽我選手をはじめ、彼に連れられ初出場の菊池選手(エキップ・U・レーシング)は元フィギュアスケーターという異色の選手だ。続いてCCDキナン・辻選手、foobarの斎藤選手、チームルパンからは近江、横井、西垣の三選手。WP KYOTOからは栫井選手、周山は久しぶり!のチェブロ・中西選手、KUCCからはおなじみ春原と初参加の井本&松井、久々の京大自転車競技部からは細川、山本、木下、植村の4名、OBの渡邊選手はナカガワ加入後初登場!そして大阪のPC.サイクルクラブ松本からも加藤、与謝野の両選手が初めて参加してくれた。さらに偶然サンダイコーに現れた立命館大の辻善光クン「あ、あ、じゃあボクも参加します」と周りに圧され(?)飛び入り出場!占めて20名の賑やかな第一戦となった。さあスタートだ!
・・・と思ったら、スタート5分前あたりから道路がいきなり交通規制され始め、ウヨウヨとマラソンランナー達が並び始めた。「こりゃいかん」と10時半スタートのところを2分繰り上げて何とか自転車だけ先行スタート。
今回、選手間での協議の結果、Aコース3周のうち最初の1周をコース下見を兼ねたパレード走行にし、本気の闘いは残り2周でおこなうことが決定。周山ロードで最も歴史あるコース、Aコースはサンダイコーを皮切りに国道477号を桜の名所、常照皇寺へと向かい、コース最大の山場となる井戸峠を登り、国道162号から狭間峠、さらに477号を目指すメリハリのあるコースだ。勝負どころは井戸かそれとも最後の狭間か?ちなみに昨シーズン、Aコースでの闘い(第2戦)では、キナンの辻が最後の狭間峠でいちはやくアタックをかけて優勝をものにしている
パレード走行がおこなわれた一周目、集団はひとまとまりになって477号を走行。曽我、近江らが前方でペースを保っている様子。まだ桜のつぼみも固い常照皇寺を左折し井戸峠に入った。道の両サイドには雪がコンモリと残っている。峠では初参加の与謝野が遅れ始め、下り切った後の工事直後の荒い路面でパンクの不運に見舞われてしまう。脱落した与謝野以外は何とか集団で狭間峠をクリアし、いよいよ二周目に突入。
二周目の井戸峠は、序盤から恐ろしい程の騒々しさだ。なぜか?選手兼スポンサーの中西が「峠賞として二つ目の井戸トップ通過に千円!」の賞品を設定したからだ。パレード走行でウズウズしていた選手達、まずは京大競技部から細川がアタック!さらにKUCCの松井も飛び出し学生選手が元気を見せる。それをベテラン、辻俊行や近江がチェック、曽我もぬかりなく前方へ。加藤、辻善光も力強く続いている。そして中盤から勢い良く前に踏み出たのは斎藤だ。ラストコーナーまで斎藤の先行が続き千円ゲットか!?と思いきや、辻(俊)が最後の最後で斎藤の背中をとらえて執念のトップ通過。一周半を残して早くも激戦、である。
2nd 井戸
辻 - 斎藤 - 近江、曽我 - - 加藤 - 辻 - - 菊池 - - 木下 - - 横井 - - 春原、松井、細川、渡邊、栫井 - - 井本、西垣 - - 中西 - - 植村、山本 - - 与謝野
二つ目の狭間峠を越え、再び国道477号に戻った頃にはトップグループは既に7名に絞り込まれた。辻(俊)、近江、曽我、加藤、辻(善)、菊池、斎藤だ。初参加の菊池、加藤はしっかりと常連選手に食らい付いている。トップグループの次の集団は細川、木下、渡邊ら京大選手と栫井、横井が続くが、既に前との差は2分近く開いている。さらに後方では春原、松井のKUCC組が元気に走行。しかし松井は最終周でパンクを喫してしまう。
平坦路でのスピードがグングン上がるトップグループ。時速42km/hもの速さに先程の井戸峠で力を一気に使った斎藤が苦しい表情。さすがにまだ飛び出す選手はおらず、7名それぞれが思惑を抱きつつ集団で井戸に向かう。国道に別れを告げ、峠に突入した。
ここだけ真冬のような井戸峠、雪を横目に選手らは淡々と登り始めた。しばらくの牽制状態の後、近江がキレのいいスパートをかけて一気に10数m先行。峠の中盤、にわかにバラけ始めた集団からは斎藤が遂に力尽き失速。菊池も徐々に遅れ始めた。曽我は狭間での勝負に備えてか、一定ペースをキープしている様子。そんな中、「全ての峠を取ろうと思った」という辻(俊)が今度も底力を見せ井戸を連続トップ通過をゲット。
バラけながら井戸を下り始めたトップグループ。遅れた菊池は懸命に下るが、その勢いたるや弾丸のよう。「自分はスプリンターですから」の言葉通り、国道162号に差し掛かる頃には圧倒的なスピードで前方に追い付き、何とそのまま5名を抜き去り狭間峠への平坦で独走開始。このまま菊池が単独で逃げ切るのか?一気にボルテージは高まる。菊池を追う辻(俊)、曽我、近江、辻(善)、加藤らも全開の疾走だ。
国道から左折し、いよいよ狭間峠へと差し掛かった。傾斜もさほどなく距離も短い狭間峠は躊躇する余地がない。後方集団と50m近い差を開けてラストスパートを展開する菊池だが、初めてのコースに「えっ、これで終わり!?」。戸惑いからの失速か、そうこうする間に後方集団が瞬く間に追い付き菊地を吸収!その5名の動きはといえば、狭間に入った途端に曽我が一気にスパーク。そのまま力強い踏み込みでゴールまでスパート!懸命の猛追は辻(俊)!「去年勝った記憶で今年も狙っていたのに!」という辻(俊)は、ギリギリまで曽我を追い詰めるも僅差でとらえ切れずスプリント勝負で2位に。「この峠は通学コースで毎日走ってたから、かけどころは分かってた」という辻(善)が必死に追うも「足が残ってなかった」と無念の3位。続いて初出場ながら冷静な走りで加藤が4位ゲット。終始、攻めの走りで盛り上げた近江が「ああー、ここがゴールやったんか!」と痛恨の5位。そして、初優勝目前ながら手痛い洗礼を浴びた菊池が6位となった。
残念ながら後半は雨に見舞われ、早々と表彰式を終えた参加者達。峠賞に加え、参加賞として中西選手が支給してくれたドリンクを手に選手&スタッフは帰路に着いたのでした。皆さんお疲れ様でした。純たん、ゴンちゃん、雨に濡れながらもサポートありがとう!
次回、第二戦は今のところ4月13日(日)開催の予定。スケジュール調整は随時おこないますので掲示板を要チェック!皆さんのご参加、お待ちしていまーす。500円、握りしめてサンダイコーに来てね!
(レポート:近藤令子)