2nd STAGE
小嶋、守り抜いたリーダージャージ!寺本(道・ペアラ)、苦渋のパンクで優勝争いを逃す
大会3日目第2ステージは、中軽井沢駅をスタートし、浅間峠、二度上峠、地蔵峠、妙義山、塩之沢峠、ぶどう峠という6つの峠が選手を待ち受ける135.5km。前半の4つは比較的小さな峠だが、終盤の塩之沢、ぶどうの2つは路面状態も悪く選手にとってはかなりきついコース設定だ。
7時30分、定刻通り中軽井沢駅前のそば屋・かぎもと屋駐車場をスタート。直後からいきなり小嶋(京大)が果敢にスパートをかけてペースが上がる。最初に反応したのは栗岡(大工大)だがすぐに戦列へ戻る。先行する小嶋(京大)に寺本(道・ペアラ)と矢澤(京大BOMB)が加わり、ひとつめの浅間峠はまず3名による戦いになる。峠の中程で小嶋(京大)がアタック。矢澤(京大BOMB)が遅れ、最後は小嶋(京大)と寺本(ペアラ)のスプリントになり寺本(ペアラ)が浅間峠を取った。3位は矢澤(京大BOMB)。
峠からの下りで小嶋(京大)、寺本(ペアラ)は後続の矢澤(京大BOMB)、栗岡(大工大)、渡邊(京大)、山本(京大)らに追いつかれる。その後、二度上峠、地蔵峠、妙義山では登りごとに小嶋(京大)がアタックを実らせ連続で1位をゲットする。2位はいずれも寺本(ペアラ)。渡邊(京大)が二度上と地蔵峠の2つで3位通過となった。
【浅間峠・カテゴリー3・1406m】 (上位順位のみ)寺本(ペアラ)ー小嶋(京大)ー矢澤(京大BOMB)
【二度上峠・カテゴリー4・1350m】 (上位順位のみ)小嶋(京大)ー寺本(ペアラ)ー渡邊(京大)
【地蔵峠・カテゴリー4・700m】 (上位順位のみ)小嶋(京大)ー寺本(ペアラ)ー渡邊(京大)
【妙義山・カテゴリー3・734m】 (上位順位のみ)小嶋(京大)ー寺本(ペアラ)ー矢澤(京大BOMB)ー栗岡(大工大)ー山本(京大)
92km地点のチェックポイント。小嶋(京大)、寺本(ペアラ)はそそくさと補給を詰め込みコース復帰。3分後に山本(京大)、矢澤(京大BOMB)、栗岡(大工大)、松本(同志社大)がやって来て、こちらもすぐに追走再開。彼らに3分30秒遅れて渡邊(京大)、続いて西村(京大)が到着したが、パワー消耗が激しい様子。
いよいよラスト2つの峠へ。小嶋(京大)、寺本(ペアラ)は互いの調子を伺いつつ難しい道順に神経を使いながら淡々と走行。セカンドグループは矢澤(京大BOMB)、山本(京大)、松本(同志社大)、栗岡(大工大)に定着し、上位2名を猛追。4名は塩之沢峠に入り、松本(同志社大)が単独アタックを開始。先行の小嶋(京大)、寺本(ペアラ)の背中をとらえる。しかし塩之沢峠も小嶋(京大)が2人を振り切り1位通過。峠の手前で小嶋(京大)、寺本(ペアラ)にほんの少し遅れた松本は、峠のトンネルをくぐった地点で道に迷い、再び後続の3名と合流した。
【塩之沢峠・カテゴリー2・1050m】 (上位順位のみ)小嶋(京大)ー寺本(ペアラ)ー松本(同志社大)ー山本(京大)ー矢澤(京大BOMB)ー栗岡(大工大)
最後の峠、ぶどう峠に入った。小嶋(京大)と寺本(ペアラ)は2人そろって峠へ突入。ここで寺本(ペアラ)が前輪パンクの不運!これにより、小嶋(京大)の連続ステージ優勝へのラストランが始まった。小嶋(京大)は、必死に後を追う寺本(ペアラ)を寄せ付けず、寺本(ペアラ)に3分47秒差で2日目の優勝を飾った。
セカンドグループは、ぶどう峠の登りに入った時点で栗岡(大工大)が遅れはじめ、続いて山本(京大)が切れる。矢澤(京大BOMB)、松本(同志社大)が先行するが、松本(同志社大)がペースを落とし、一旦、遅れた山本(京大)が松本をかわして前に出る。結果、3位が矢澤(京大BOMB)、4位が山本(京大)、5位が松本(同志社大)、6位が栗岡(大工大)となった。