第2戦 1月13日(土)
開催日1月13日(土)
開催地京北町周辺 Bコース 15.0km×2周+13.8km=43.8km
スタート時の天候 曇り
出走者6名 完走者6名
第2戦はBコース3周で開催。第1回から参加の京都大学BOMBチーム斎藤・矢澤・松村に加え、中西(チェブロ・アートネーチャー)、小嶋・渡邉(京都大学自転車競技部)の参加で選手にバリエーションが増えた(といっても6人でちょっと少なめ)。心配した天気もなんとか曇り止まりで、あと1日遅ければ雪景色の中を走る羽目になったかもしれないが、寒波の来る直前に間に合ってよかった。
大部分が平地のBコースということもあり、1周目の477峠までは集団走行が続く。ところでいきなり余談だが、この477峠を「周山峠」と記述しているのをどこかで目にしたので、これがある程度認知されている名称ならば、以後採用したいところである。地元の方の意見などもそのうち聞いてみたい。さて、この集団走行だが、なかなかハイペースだったらしく、特に中西選手などの引きが強烈だったようだ。車のメーターでは川沿いの区間で45km/hほど出ていた。
渡邉が前を引き集団のまま477峠に入る。しばらくして松村が先頭に立つ。松村は峠の後半まで先頭を引き続け、この間に渡邉、斎藤、中西が遅れを取る。峠も終盤にかかったところで松村も遅れだし最後は矢澤・小嶋の一騎打ちとなった。なんちゃって峠を越え、平地区間までもつれた勝負は、スプリント力で勝る矢澤が小嶋を交わし、はじめの山岳ポイントを獲得した。後続は松村・斎藤、さらに遅れて中西・渡邉と続く。
2周目の平地区間に入るとバラバラになった集団が再びまとまりはじめ、一旦は6人の集団に戻りかけた。しかし五本松を左折したあとの緩やかな上り区間で松村が遅れてしまい、その後一人旅となる。峠では果敢に先頭を引いていた松村だっただけに残念だ。5人となった集団は再びハイペースで進み、2度目の峠へと突入した。上りが始まると1周目はおとなしかった小嶋がいきなり強烈なアタック。みるみるうちに差を広げてしまい、独走態勢に持ち込んだ。2周目からの単独の逃げは困難であるため、直接勝利へと繋がるものではなかったが、30km近く続いた集団走行を打ち崩し、予想の困難な状況へレースを運び込んだ価値は大きい。しかし小嶋、シーズンオフで乗り込みが少ないのか、峠の中盤ではすでに顔も体も歪めて苦しそうだ。その小嶋に後方からじわじわと迫るのが矢澤。無駄な労力は使わず、イーブンペースで上っている印象を受ける。峠はそのまま小嶋が先頭で通過したものの、矢澤も息の上がった小嶋に下りで十分に追いつける距離で続いて行く。後方の斎藤・渡邉・中西は苦しそうだ。この峠で今シーズン、小嶋が矢澤以外の選手で初めて山岳ポイントを獲得した。
3周目の平地区間では先頭争いが小嶋・矢澤の2人。3位争いに斎藤・渡邉・中西と2つに集団が分かれたままになった。第2集団ではさらにこれまた五本松の後の短い上りで中西が遅れ、その後は2人となってしまう。第2集団と人数の変わらない先頭の2人は、徐々に後方と差を広げ、勝負は2人に絞られてゆく。第2集団には、平地を得意とする中西を待ち、3人で追走する手段もあったかも知れない。先頭争いはお互い半分ずつ先頭を交代し、最後の477峠の決戦を待つ。1周目の余裕、2周目の冷静さを見る限り、矢澤に勝算ありかと思われた。仮に序盤から小嶋が攻めたとしても、恐らくゴールまでには矢澤にかわされる可能性が高く、また最後までもつれても矢澤有利に思われた。そんな中、2周目から勝利への意欲を見せる小嶋がどのような戦略で攻めに出るのか注目された。
峠に入りしばらくするとまず小嶋がアタック。しかし2周目ほどの勢いが無い。一度は矢澤と差が開くが、すぐにフォームが乱れ、ペースが落ちる。恐らく予想通りの展開だったであろう矢澤はすかさず小嶋に追いつき、勝機をうかがう。つづら折れ区間が終わり、にょろにょろ区間に入ってゴールもあと少し。小嶋、もはやこれまでか・・・と思われたその時、再び小嶋がコーナーのインを突いて後方からアタック。これに矢澤が反応できない。小嶋は一度広げた差を保つべく、盛んに後ろを振り返りながら逃げ続ける。小嶋得意の戦法に持ち込まれた矢澤は結局最後までその差を縮めることができず、小嶋が優勝をもぎ取った。しんどそうにしたのは演技だったのか?先攻逃げ切りでも、スプリント勝負でもない「2段アタック」戦法を実行した小嶋の策略が見事功を奏した。3位は渡邉が単独で入り、平地で足がつって突然離れていったという斎藤が4位、これまた足をつっていたという中西が5位。 6位松村という結果になった。今後しばらくは冬季のレースが続くため、足のつりや防寒着の選択などの寒さ対策も大きな要因となるだろう。
次回は1月27日開催
第3戦は1月27日に開催予定。メイン会場はいつものサンダイコー。集合時間は1時間遅らせて午前11時集合とします。
選手、スポンサー、スタッフ、ギャラリー随時募集中。参戦レポート、観戦記、投稿まってます。 (レポート:近藤淳也)