第8戦 7月14日(土)
開催日7月14日(土)
開催地京北町・京都市・朽木村 Dコース 約125km
スタート時の天候 晴れ
出走者12名 完走者10名
灼熱の太陽の下、なんと120kmの鬼レース開催!
いやもう、あづいのなんのって!こんな日は、涼しい京北で爽やかにロードレース・・・なんて期待は甘かった。メイン会場の我らがサンダイコーは、朝から30度を軽くうわまわる猛暑で熱烈(マジ)歓迎。周山ロード第8戦。大会初の真夏の開催である。
実業団レース、学連レースと多忙が続くスケジュールの合間を縫って、今回は12名が参加。おなじみ京大競技部からはリーダー・小嶋とナベちゃん、フーバーからは笹井、プチ小嶋、信州ジャージの斎藤、おひさしぶりのパパ東後あっちんが参加。そしてすっかり常連となったクラブ・アングル御一行様からは、自称3週間自転車乗ってない男・アキオ曽我氏、調子あがり系・中堀、メジャーデビュー・平井、筋肉系・山本が登場。さらに京産大からはヨーロッパ帰りの好青年・河野が、四国からはるばる初登場はチームラバネロ・渡辺。以上総勢12名の参加となった。また、スタッフはいつもの近藤×2+犬に、F1好き・竹政が強力サポート(記録助かりましたわん)。さらに今回は、京産・河野のダチ・中井くんとその友人がインプレッサに乗り込み、ドリンクサービスに活躍してくれた。
淡々と進んだ平坦路。最初のアタックはナベちゃん@小学校峠
戦いの舞台は、いつものサンダイコーから477号の平坦路を東へ向かい、久多峠(標高差250m)を越えて滋賀県朽木村をぐるりと巡って再び久多(標高差280m)から477号を戻り、井戸峠でフィニッシュするという初めてのコース。総走行距離は約125km。久多峠は、西からの登りは距離こそ短いものの勾配が不均一で走りづらく、一方、東からの登りは「いつまで続く?」と思わせる長さに加え、前半が急で後半がゆるい勾配。この久多で勝負が決まるのか、フィニッシュ直前の井戸峠までもつれるのかが、今回のポイントである。
10時43分(えっと、なんでこんな半端な時間になったかというと、まずジマコが水を汲みたいとか言い出した上に、笹井くんがクリート調整し始めたわけね)戦いの火蓋が切られた。あいかわらずしなもん置いてけぼり。
序盤は、477号をひたすら集団走行。東後、斎藤、渡邊(競技部)あたりは前方で淡々とペダリング。後方では曽我、小嶋あたりのお喋りも垣間見られ、全体的にリラックスムード。まるでジロかツールのレース序盤である。むふ。
集団に緊張感が走ったのは、スタートから32分が経過した20km地点。通称「小学校峠」で渡邊がアタック。しかし全員が瞬時に反応し、早い決定打には至らず。この登りで「不覚」にも久々にロード復帰したという渡辺(ラバネロ)が遅れを取り、懸命の走りで何とか集団にカムバック。
いよいよ久多峠。アングル勢、激しく先行するも小嶋が首位通過。
25km地点、久多峠の登りに突入。能見口で集団のペースが一気に上がる。まずはクラブ・アングル勢が代わる代わる激しく前に出る。後方では渡辺が再び遅れを見せ始め、さらにプチ小嶋、笹井も苦しそうだ。先行するアングル勢から平井が一気に加速。トップに踊り出たが、小嶋も執拗に追いすがる。登り途中で一時は平井トップ、5秒差で小嶋、さらに5秒遅れて中堀、その後集団だったがピーク手前で小嶋が平井をかわして僅差で1位通過した。
【1st久多峠】小嶋、平井---25s---中堀、曽我、河野、斎藤---1m5s+top---東後、渡邊---1m30s+top---山本---2m+top---笹井---2m5s+top---プチ小嶋------渡辺
久多峠を下りきったところで、山本が「腱を傷めているのでリタイヤする」と宣言。続いて40km地点で渡邊が立ち往生しているのを発見。前輪パンクでホイール交換し、再び走行開始。インプレッサが来るまで5,6分待ったというから痛い(今季前半は膝痛などで不調だったナベちゃん、その後コースアウトするなど不運だったが辛うじて完走となった。次回に期待)。
レジャーピープルで賑わう川べりをひたすら走り、朽木村へ突入。トップの小嶋、平井は中堀、曽我、河野、斎藤、東後と合流して7名の先頭集団を形成。後方の笹井とは7分、プチ小嶋とは9分近い差が出来てしまった。
強い日差しが容赦なく照りつけるなか、小さなアップダウン、小刻みのコーナーが延々と続く田舎道を選手らはようやくコースの半分、60kmを通過。ここで、OBながら大健闘の東後が「おサイフちょうだい~」と所望し、「もうだみです。さいなら~」とばかりに先頭から後退(その後、彼は補給に630円を消費したとか。ナニ買ったのかな?)。
直後、中堀が意を決したかのようにアタック。これを皮切りにしばし激しいアタック合戦が繰り広げられ、その最中に曽我が遅れを取り始め、その後は孤独な走りとなってしまった(しかも単独走行中に自販機でジュースを所望するも新500円玉を拒否されること三度。「新500円玉なんてキライだ」とふてくされて帰還したのであった)。
強い小嶋!平井との久多バトルを制しそのまま独走トップ単独死守
東後が去り、曽我が遅れて5名となった先頭集団は、75km付近に位置する小さな峠をクリア。この下りで平井が後輪パンクのトラブル!中堀が交換を待ち、二人で集団を追って無事に先頭復帰完了。その後、斎藤に続いて河野も「足がつった」と訴え始め、サポート陣はあわてて売店を探してコーラをゲット!久多峠がせまる90km地点でようやく補給完了。猛暑にコーラは格別だったようで、全員がガブ飲みして久多へと挑んだのだった。
で、再び久多峠。登り始めていきなり小嶋、平井が前に出て、中堀、河野、斎藤を置き去りにする。中盤までの強い勾配では小嶋、平井が互いのアタックを潰し合う壮絶なバトルが繰り返される。しかし、一瞬、ゆるやかとなった勾配で小嶋が一気に前に踊り出て、「練習疲れで足がぱつんぱつん(;;)」の平井はそれに反応できず、小嶋に水を開けられてしまった。
【2nd久多峠】小嶋---30s---平井---1m---中堀、河野、斎藤------曽我------東後、笹井(ん、この二人はどっちが先だった?)---プチ小嶋---渡邊(迷子になってたらしい)
いよいよ久多で単独トップに踊り出た小嶋。しかしフィニッシュの井戸峠までは20数km以上が残っている。井戸でのバトルに備えて集団に戻るか、それともそのまま一人で逃げ切るか?
「もちろん独走するつもりだった」小嶋、後方を気にしながらもひたすら井戸峠までを爆走。平井も苦しい表情を見せながら単独で久多を下る。「早めに小嶋と平井が先行したお陰でペースを崩さずに走れた」という中堀、河野、斎藤が後を追うが、小学校峠で斎藤は力尽きる。その後、堅調な走りで平井に合流した中堀、河野。このまま3人で小嶋を猛追すべく井戸峠まで力走を展開したいところだが、平井はすでに売り切れで切れてしまう。
ラスト、河野、やや遅れて中堀の順で小嶋を追ったものの、最後までタイム差は縮まらず、今年8戦目の周山ロードは小嶋の超絶あづい走りで幕が閉じた。2位・河野、3位・中堀、そして4位・平井で5位は前回、前々回とパンクリタイヤだった斎藤が待望の上位完走となった。
なお、今回、サポートカー1台で運営したために、補給などのサポートが不十分でした。心細い思いをしたみなさん、たくさん出費をしたみなさん、ごめんなさい。いくつか指摘をもらったので、次回への教訓にさせてもらいます。みんな、無事にサンダイコーに帰ってきてくれて、あんがちょー(;;)!
次回は信州で会いましょう
いよいよ信州の季節がやってきました。周山ロードのシリーズ戦は信州の前哨戦と言っても過言ではありません。全国から集まるスタッフ勢が総力を上げて作り上げるツール・ド・信州に、ぜひ皆さん参加してください。なお、周山ロードは秋に復活予定です。
選手、スポンサー、スタッフ、ギャラリー随時募集中。参戦レポート、観戦記、投稿まってます。 (レポート:近藤令子/写真・キャプション:近藤淳也)