第9戦 12月22日(日)
開催地京北町周辺 Hコース
スタート時の天候 晴れ
出走者8名 完走者7名
曽我、2002有終の美!最終戦を制して総合ポイント王者に!
メリークリスマス!年の瀬、お正月が迫ってきました。おなじみ周山ロードは早いもので2002シーズンクライマックス。12月22日、寒風ふきすさぶ京北町でいよいよ最終戦がおこなわれたのでした。前日の土曜日、京都は一日中雨。「どうしよ、雪積もってたら。しかもこんな年末やし誰も来ないかも?どうしよどうしよ・・・(>_<)」と、いつになく弱気のオーガナイザー・近藤の心配をよそに、7人のロードマンが颯爽と真冬の周山に登場。恒例の優勝賞金1万円とシリーズポイントをかけて戦いに繰り出したのだった。
で、今回の出場選手は目下個人総合ポイントで矢澤(京大)を追って2位のC.A.グッドウィル・曽我選手。おなじくC.A.グッドルィルからひさびさの参加は春から自衛隊に就職(?)という平井選手。皆勤賞まであとわずか!のキナン・ソレイユ・辻選手、シクロクロスを明日に控えながらも力強く参戦したのは笹井選手(foobar network)と近江選手(チーム・ルパン)、そして京大サイクリング部から春原選手に瀬戸内海を越えてはるばる来たぜ渡辺選手(ラバネロ)!ってなわけで、少数ながら精鋭メンバーでの戦いである。また、前回同様、角山純たんトレーナーと愛犬・ゴンちゃん(♀・ゴールデンレトリバー)がスタッフとして参加。ゴン嬢の愛らしさは周囲を魅了し、元祖大会マスコットのしなもん、お株を奪われちょっとふてくされ気味。
今日のコースは本邦初公開。サンダイコーをスタートし、周山峠を東からクリアしたのち国道477号線を西南へ。「弓槻」(ゆつき)を左折、「下」集落に向かう新トンネルまでの区間に最も厳しい登りを経て弓槻峠を通過、周山街道まで走って栗尾峠を目指す一周約12km強。今日はこれを4周回、50kmの戦いとなった。周山、弓槻、栗尾とコース中ハイライトとなる峠が3つあり、それらがバランス良く配置されているためほとんど息つく暇はない。メリハリがあって面白いが、タフな走りを強いられるハードコースだ。
スタート10分前。「うおぉー、レッグウォーマー忘れたやんけー!」絶叫する曽我。ちょっとそれは寒いんちゃう?サンダイコーでタイツでも買って出たら?と皆に言われつつスラリとした生脚にさぶいぼを浮かべつつ勝負に挑む。冷たい風が選手に吹きつけるなか、午前10時30分、定刻通りにスタート。4周回、初めてのコース、しかも少人数。序盤は様子見のゆったり走行となるかと思いきや、近江(ルパン)がペースを上げ、いきなりスピーディな展開に。周山峠から早くも騒然とした雰囲気となり、弓槻峠までの登りで徐々に遅れ選手が出始める。一周目だけ出走の近藤、渡辺が苦渋の走り、続いて笹井、春原、平井までがふるい落とされ、トンネル突入時には近江、曽我、辻の3名に絞られた。
そのままトップ3名は栗尾をクリア、2周目に入り後ろでは笹井、平井、春原の3名が三つ巴となって追走開始。渡辺はしんどい独走となってしまう。弓槻峠手前ではトップから曽我がペースを上げ始めて3名はバラバラに。曽我がそのまま弓槻をトップ通過し栗尾を登る時点で後ろのふたりと20秒の差を開ける展開となった。まだ行程は半分終えただけ。早い展開が曽我にとって吉と出るか凶と出るか?追走する近江、辻も必死の走りだ。そのまた後ろでは春原と平井がこちらも2名となりトップとは3分30秒も開いてしまった。クロスに備えて守りの走りか笹井は後続でのひとり旅となったようだ。
3周目、曽我はグイグイと力強く踏み続け、一人のハンディをものともせずペースを上げている。すでに後ろの近江と辻からの視界から曽我は消えてしまった。観光シーズンも終わり、車の通りが少ない冬枯れた田舎道を疾走するロードマン達(カッコイー!(*^_^*)。気温は上がることなく冷たい風が吹きすさんでいる。で、残り1周回となった栗尾峠の時点で曽我と近江&辻との差は50秒!このままあと12kmを逃げ切れるか、曽我!?
最後の周山を越え、弓槻のコーナーをクリアし、最も傾斜がきつく長い勾配を登り始めた曽我。第6戦で白石を押さえて初優勝した時と同様、最後の力を振り絞っての渾身の走りだ。トンネルが近付いてきた頃、一気にペースダウン。後ろとの距離が心配だ。しかし角山トレーナーの車を後ろに従えながら、必死の走りを繰り広げる曽我。近江と辻の姿も栗尾に差し掛かった時点では見えないままである。「やった!総合トップ!」12時2分22秒、最終的に後ろと1分50秒のタイム差を開けての堂々シリーズチャンピオンである。レッグウォーマー無しのナマ脚走行が効を奏したか!?続いてはスプリント勝負で辻が近江をかわして2位に。「走り始めてから風邪気味やと知った。追走中は近江さんのほうが強かったですヨ」(辻)。「前回勝った野口に『賞金取ってくる』って言ったのに残念!コースは良かったですヨ。次が勝負!」(近江)。
そして4位争いは、いったん6位まで後退していた笹井が粘りの走りで最後に浮上!5位・春原、6位・平井、そして渡辺が7位完走。みんなアクシデントもなく無事にサンダイコーへご帰還。シリーズ総合ポイントも表彰され、見事有終の美を飾った曽我が今日の賞金1万円と総合1位の賞品・オリーブオイル大瓶をゲット。辻がシリーズポイント3位となってチョコレートビスケットをゲット。その後はミルクぜんざいであったまりつつ、ゴンちゃん・しなもんをあやしつつ和やかに終了したのでありました。
こうしてみなさんのご協力のもと、2002周山ロードは無事に閉幕。最終戦に来てくれた皆さんも、残念ながら来れなかった皆さんも、熱く見ごたえある走りをありがとう!遠方からかけつけてくれたスタッフの皆さんもありがとう!来シーズンも元気な走りを見せてくれることを期待しつつ、近藤家も冬ごもりに入ります。ではみなさんごきげんよう!
【業務れんらく】総合ポイント2位になった矢澤クン、暇ができたら賞品のメープルシロップを受け取りに近藤家までお越しください。
(レポート:近藤令子)