OTHER RACES 2002

第4戦 4月28日(日)

開催地京北町周辺 F(西側)コース
スタート時の天候 晴れ
出走者27名 完走者18名

揃いも揃った史上最多27名!強豪ひしめく第4戦、平井が初勝利!

みなさんこんにちはっ!またまた油断してたらあっというまにひと月近く経ってしまいました(;_;)が、薄れかけた記憶を必死で呼び戻しつつレポートしまっす。

そう、忘れることはできません。なんと第4戦は大会史上最多・27名を記録した大変な一日だった。朝10時、いつものサンダイコーに来るわ来るわ、続々とサイクリストが来るではないかっ!?A4サイズの用紙に手書きでサインシートを用意していたものの、枠が足りなくなり大急ぎでもう一枚用意して対応するスタッフなのであった。

しかも今回は常連の京大勢が別トレーニングで不参加。それにも関わらずこの人数(周山って一気にメジャーになったのね?)。集まった選手はおなじみC.A.グッドウィルから曽我、平井、キナン・ソレイユから辻、野口、foobarから斎藤、シマヅの栫井、チーム・ルパンからはいつもの近江に加え、若山、宮本、西垣、小林が登場、阪大は白石、柳井、関岡、ふかだマジリングからはおひさしぶり紀平、松本、田畔、ナカムラ、望月の5名、前回に続いてミネルヴァも南條、岡田、金森、宮崎と4名、さらに同志社から高塚とOBの伊澤が登場、お初のシマノ・ドリンキング・岡もはるばるサンダイコーまで駆けつけた。そ、し、て、な~んと、MTBのトップライダーでロードでも強さを誇る鈴木雷太(BSアンカー)がスタート直前に野口と共に登場。前日からささやかれていた「雷注意報が・・・」なんて噂が現実になったのだった。以上、27名!!

今回のコースは162号を北上し、ゼミナールハウスから美山方面へと向かい、小ぶりの坂を二つほどクリアしたのち佐々江からマイナーな細い林道へ。ここから下熊田に下りBコースに合流、周山峠へと至るコースを3周。当初の発表よりも距離が長く90kmという長丁場の戦いとなった(主催者より:初採用コースのため距離の予測が甘く長距離となったことをお詫びします)。

10時30分、騒然としたムードのなか戦いの幕は切って落とされた。スタートからしばらくはパレード走行。ベテラン・曽我(C.A.グッドウィル)が前方でペースを保ちながら30km/h程度で国道を北上。国道から左折し、正式スタートとなったところでにわかにペースが上がり始めた。栫井(シマヅ)、辻(キナン・ソレイユ)、近江(ルパン)らの勢いがいい。緩やかな登りにさしかかったところで雷太(BSアンカー)が軽快にペースアップ。と、一気に集団がバラけはじめ10名ほどが次々に遅れを取る。雷太をピッタリとマークするのは白石(阪大)曽我、平井(C.A.グッドウィル)、近江(ルパン)、斎藤(foobar)ら。

細い杉林の緩傾斜を登り切ったひとつめのポイント個所(以下・杉林峠)は、「近江さんの引きのおかげもあって」斎藤が果敢に出てトップ通過。この時点でトップグループは十数名にまで絞られた。形成メンバーは、雷太、辻、野口(キナン・ソレイユ)、白石、曽我、平井、関岡(阪大)、南條、岡田(両ミネルヴァ)、斎藤、近江など。さらにふかだマジリングの紀平、松本、中村らが続き、やや間を開けて栫井、高塚(同志社)、伊澤(μ)、柳井(阪大)も必死に追走。初参加の岡(シマノ・ドリンキング)は杉林で早くもパンクの不運!

Bコースに入った。乱れがちだった集団の走りも徐々にまとまりつつある。そんな中、道幅の細いクネクネ路にさしかかったところで曽我が意表をつくアタック、これに野口が反応、二人を紀平が追うが、まもなく吸収。周山峠が近づくにつれてレースムードが高まってきた。一つ目の周山峠に差し掛かったところで曽我が再び飛び出しを図るが雷太、辻が厳しくチェック。曽我はかなり消耗した様子だ。

峠の手前でトップは雷太、辻、白石、平井、野口に絞られ、白石が先頭通過。1分間で14名が通過する混戦のまま下りに差し掛かる。

【1st 周山峠】白石、平井- - 野口 - - 雷太、辻、近江 - - 関岡、斎藤 - - 紀平、南條、中村、岡田 - -

「ああっ、雷太が遅れてる!?」峠を下り切り、一周完了したところで雷太がロードサイドで停まっている。パンクだという。ここで曽我も雷太に合わせてとどまってしまい、優勝争いから早くも重要なキャスト二名が離脱してしまう。惜しい。前方では平井、辻、野口、白石、近江がトップを形成するが距離の長さを配慮してか淡々と走行。しかし杉林に入ってしばらくしたところで近江が激しいスパート!ふたつめの杉林をトップ通過でポイントゲット。これに白石ら4名もすかさず喰らいつき、いよいよトップグループに緊張感が走り始めた。

杉林を過ぎたところの短い急勾配では、白石が「みんなの足色をうかがおうと」アタックを図る。この日好調の平井が勢いよく白石をマーク、辻はやや苦しそうな表情、野口は淡々、近江がここで先程の疲れか「しんどい・・・」の一言を残し遅れを取ってしまう!再びBコースに入り、遂にトップは4名に絞られた。

Bコースの平地でペースはどんどん上がり、45km/hに達する。二つ目の周山峠に突入だ。ここで反対車線からリタイヤした雷太が「一緒に走っていいですか?」と合流。力あり余る様子でトップの後方につく。峠は平井、白石がそれぞれ前に出るが、どうやら最後の最後まで様子うかがいを続ける雰囲気。特に争いも見られず4名+雷太が通過。健闘の近江はすでに2分遅れ孤独な走りを強いられる。

峠を下り、いよいよ最終周回に突入だ。と、ここで「白石が遅れ!」登りでエネルギッシュな走りを見せた白石だったが、苦手の下りで後方位置についたが最後、一瞬のスキで遅れを喫してしまった。白石の遅れに気付いた野口が一気にペースを上げ、ここで白石は「一瞬の油断で終わってしまった・・・」。レースの怖いところである。

27名でスタートしたレースも遂に平井、野口、辻の3名による争いとなった。細い道幅、緩やかな傾斜が続く杉林では、これまで苦しい表情を見せていた辻が懸命のアタックをかけトップ通過。しかし、直後の急勾配で野口が鋭い飛び出しを図る。これに反応したのは平井のみ。渾身の走りを見せた辻だったが、ここでノックアウト。力尽きた様子で徐々に後方へと下がって行った。

ラストの周山峠に差しかかった。野口と平井は虎視眈々と互いの足をうかがっている。サポートカーからはどちらが優勢か全く判断できず。雷太はやや後方で二人の様子を観戦しつつ余裕の走行。のっぺりとした峠の新道に入り、ここまで全てのアタックに小気味良く反応を続けていた平井がグイ、グイ、と前に出て、そのまま一気に加速。野口、付けそうで付けず、あっけなく勝負は決まった。最後の勾配、カーブを抜けてとうとう単独となった平井が大きくガッツポーズし、周山初勝利!賞金13500円を獲得!

ということで、27名による過酷な戦いは何とか無事に終了。DNF組も多く、9名となり、残念無念。全部の選手の走りを書ききれませんでしたが、みなさん、ロングレースおつかれさまでした!どりみんちゃん、今回も美味しいクッキーありがとーう。次回(ってもう終わってるって・・・)は美山レポートでーす。乞うご期待っO(;_;)O