第5戦 5月6日(月)
開催地美山町周辺 Cコース
スタート時の天候 晴れ
出走者21名 完走者16名
年に一度の美山前哨戦!白熱の峠バトルを白石が制す
5月第4週に開催される人気の公道レースといえば、そう美山ロード!そういや誰かさんの結婚式も去年あったっけ(*^_^*)。毎年、5月初旬になると周山ロードは美山の前哨戦へと様変わり。そんなわけで、第5戦は美山のコースを5周するリハーサル大会で、21名が元気に参加してくれた。
今回は、お久しぶりに京大勢がほぼフル参加。矢澤に松村、おひさしぶりナベっちゃま・渡邉、山本、古賀、高橋の2回生トリオ、そして今年も植村、藤田の1回生コンビが初々しく周山デビュー!大人組では、おなじみ曽我、平井のC.A.グッドウィルペア、キナン・ソレイユの辻、foobarからごぶさた笹井、前回に続いてシマノドリンキングの岡、チームルパンの小林、宮本、武山、西垣、ふかだマジリングの松本、中村、そしていつも元気な阪大の白石、柳井がはるばるお越しやす。
10時30分、「距離は5周、九鬼ケ坂ゴールなのでまちがえなく!」の掛け声のもと、ペダルの音も軽やかに21名がスタート。強い風のなか軽快なペースで進み始める。・・・と、狭いカーブ続きの平坦路で早くも京大1回生がペースダウンし始める。やはりいきなりベテラン勢との走りは厳しいか!?宮脇あたりまで矢澤(京大)が面倒を見るが、集団から徐々に遅れ始めた。と、又林を過ぎ九鬼ケ坂にほどなく近づく二車線のきれいな平坦で、ついさっきまで一回生の背中を押していた矢澤がいきなりレースモードに切り替わり、火の付いたようなアタックを炸裂。一気に集団に20秒差を開けてひとつめの九鬼ケ坂に突入。
このまま矢澤が一気に峠ゲットか?と思いきや、白石(阪大)が激しく追走し、ほどなく矢澤の背中をとらえる。「このまま矢澤さんに追い付いて二人で逃げきれるかな、とも思った」という白石だったが、無論、後続の選手もチェックを外さない。曽我(C.A.グッドウィル)、渡邉(京大)、そして平井(C.A.グッドウィル)らが続き、さらに笹井(foobar)、辻(キナンソレイユ)も後を追う。結果、ひとつめの九鬼ケ坂は白石がトップ通過となった。
【1st 九鬼ケ坂】白石 - - 曽我、渡邉、平井、笹井、辻 - - 松本、中村 - - 矢澤、古賀 - - 柳井、山本、高塚、西垣 - - 小林 - - 高橋 - - 岡、武山、宮本、藤田、植村(←迷子)
2周目、平地に下った頃には集団は徐々に分断。トップは白石が苦手な下りで後続と一緒になり九鬼ケ坂通過の上位8名がグループ化。矢澤のぬきうちアタックを皮切りに早くも戦々恐々とした雰囲気だ。その矢澤はひとりトップから50秒遅れを喫し、さらに20秒差を開けて古賀以下高橋までの6名が、そして高橋、岡、武山と続く。
淡々と、しかし緊張感漂うなか九鬼ケ坂手前で積極走法の白石が飛び出す。続いて登りに入ったところで平井が勢いを上げてアタックを図る。平井のアタックを見透かしたように白石がしっかりマークし、そのまま2個目の九鬼ケ坂もトップ通過する。2位・平井、3位・曽我、そしてひさしぶりの周山ロードで血気盛んな渡邉が4位、笹井、辻と続く。
【2nd 九鬼ケ坂】白石、平井、曽我、渡邉、笹井、辻 - - 松本 - - 中村 - -
峠の下りの様子はサポートカーから見ることは出来ない。しかしここで平坦路からの展開が決定するといっても過言ではない。今回も、「ここの下りはかなり嫌いだ!」という白石が後退。気が付けばトップは渡邉、曽我、平井の3名と松本、白石、笹井、辻の4名に分かれてしまった。逃げる3名、追う4名。3周目に入った。
トップの三名は見るからに勢いがありそうだ。しかし離れそうでなかなか後ろと差が開かない。どうやら「逃げたい」なナベちゃんと「まだ残りは長い。後ろと合流しよう」という曽我、平井の思惑のズレがあるようでペースがなかなか上がらない。そうこうするうちに2周を完了した時点で「今日はアカン。もうやめます」と今年の周山全戦出場の辻がリタイヤ宣言。そして白石、笹井、松本のセカンドグループは結束堅く宮脇を越えた辺りの登りでトップ3名にせまる。一瞬、笹井が遅れかけるが持ちこたえる。そして遂にトップと合流を果たした。
3つめの九鬼ケ坂。逃げが実らなかった渡邉が爆発するかのごとく激しいアタック!後方の5名はまだ勝負には早いとばかり淡々と登り続ける。勢いに乗った渡邉が先頭通過。いよいよ終盤戦だ。
【3rd 九鬼ケ坂】渡邉、白石、平井、曽我、笹井、松本 - - -
残り2周。6名によるトップグループは、不気味なほど淡々としたペースでローテーションを繰り返す。九鬼ケ坂に入り、平井、そして曽我が前に出る。松本は苦しそうな表情で遅れ始めた。登りラストのコーナー立ち上がりから白石が前に出て、そのまま首位を取った。限界に近い状態で走っていたのか、松本は下りコーナーで落車。これまでの健闘むなしくリタイヤを喫してしまった。
【4th 九鬼ケ坂】白石、曽我、平井、渡邉、笹井、松本 - - -
ラストラップに入った。トップは5名に絞られ、にわかに動きが生じ始める。まず動いたのは曽我。狭い一車線コーナーの続く下吉田手前から一気に抜け出しを図る。それに渡邉が反応するが、二人はほどなく戻る。と、またも曽我が単独アタックを試みるがそれも決定打には至らずローテーションに戻った。九鬼ケ坂がまもなくせまる二車線の平坦路、ゆるやかな登りで「決まりはしないとわかっていたが、周りを動かすために」白石がスパート。算段通り渡邉が反応し、九鬼ケ坂に入った瞬間に笹井が、続いて曽我が切れてしまった。白石をとらえ、引き離そうと平井も懸命だが、「今日はまったく走りにキレがなかった」と本人が振り返るように、3番手に甘んじてしまう。ラストは、とことん勝負に出た白石が登り終盤ですがる渡邉を振り切り、6秒差でフィニッシュ。前週のナカガワ7ステージに続き優勝を飾った。
そんなわけで、美山前哨戦も無事終了。気が付けば本番間近!!美山ロード当日は今回の走りをぜひ本番で生かしてくださいっ。そして、どりみんちゃんいつものおやつと取材、どうもあーりーがーとーうー。京大一回生諸君、みなさん、おつかれでした。