第2戦 2月23日(土)
開催地京北町周辺 Aコース 4km+13.6km×2周+11km=41.6km
スタート時の天候 晴れ
出走者9名 完走者7名
ウガー、フギー!!気が付けば、桜もほころぶ春ですよ、春!!
西日本チャレンジも終わってすっかりロードシーズン2002が始まりました。サイクリストの皆さん、今年もそれぞれに活躍してくださいねっ。てなわけで、ウカウカしている間に周山ロード第二戦はバレンタイン直後の2月23日に終了。このレポートを書いている今はなんと翌日に第三戦を控えている、このていたらく。皆さん、はてなの多忙に免じてお許しくださいませ・・・(>_<)。とにもかくにも、なんとか第三戦までに書き上げよう、というわけで、つたない記憶をたどって熱戦だった第二戦をレポートさせていただきます。
さて、花粉前線が京都に近づいてきた2月23日、陽射しはポカポカ、しかし風はまだまだ真冬のサンダイコー駐車場におなじみの光景がやってきた。周山ロード第二戦は、前回の倍(!)近い人数の9名という参加者で開催だ。メンバーは、前回優勝の矢澤(京大)をはじめ、辻(キナンマルイシ)、平井(CLUB ANGLE)、岩本(京産大ホビー班)、清水(京産大ホビー班)ら第一戦参加者が今回も元気に出席。続いて京大からは1回生の山本、細川が登場。それからシマヅレーシングから今回は栫井(かこい)選手が単独参戦、そして初出場は、甲子園大学から後岡選手。なかなかバラエティに富んだメンツとなった。しかしなんで京産の二人は「ホビー」班なんでしょう?
今回のコースはAコース三周。サンダイコーから国道477号線を進み、常照皇寺を通り過ぎ、井戸峠(標高差150m)を越えて162号線から狭間峠(標高差50m)に向かう。前回のBコースに比べ、山岳タイプのコースであり、昨年までの最強選手、小嶋(京大)のいない今、どのような峠の闘いとなるかが見ものである。10時31分、静かな雰囲気のなか9名がスタート。序盤、アップをかねてか、平坦路を25km/hペースで淡々と集団が走行。常照皇寺に近づき矢澤(京大)がペースアップを図り、35km/hまで上がってきた。ここで早くも後岡(甲子園大)が遅れ始めた。初参加の彼には厳しい展開である。
常照皇寺手前の橋では工事がありヒヤっとさせられたが、無事に全員が峠へ突入。と、登りが始まった直後に平井(ANGLE)がアタック。それに辻(キナン)、矢澤らが反応し、栫井(シマヅ)、山本(京大)、細川(京大)らは徐々に遅れをとり始める。京産の清水、岩本は前方集団に冷静にくっついている。
登り中腹に差し掛かった。平井、矢澤、辻、清水、岩本ら5人が互いをうかがいながら淡々と登り続ける。ちなみにひとつめの井戸峠トップには近藤家提供のサンダイコー名物・ひなあられが賞品に贈られる予定。それを狙ってか狙わずか?峠手前のラストぎりぎりのところで矢澤と清水がせりあいになり、清水がつき位置からグイッと矢澤をサシてトップ通過!しかし前の5人はほぼひとつのまま下り始めた。後を追う栫井、山本、細川との差は1分10秒。後岡はさらに4分遅れてしまった。
【1st井戸】清水、矢澤 - - 岩本、辻、平井 - - - (1m10s) - -栫井、山本、細川 - - (4m) - - 後岡
2周目に入り、先頭集団は完全に5名に絞られた。狭間峠、さらに平坦路にかけては特に駆け引きやバトルも見受けられず、5名は淡々と集団走行を展開。そして2つめの井戸峠に突入。矢澤が果敢に前に出始めるが、それに対抗するかのように岩本も前を引く。さらに峠中盤の激坂に差し掛かったところで平井が猛然とアタックをかける。しかし決定打には至らず、5者5様の踏ん張りを見せ、またも峠は5名のまま通過。トップ通過は、終盤の登りで積極的に出た辻がゲット。
【2nd井戸】辻、岩本、矢澤、清水、平井 - - (2m10s) - -栫井 - (+20s) – 山本 – (+30s) – 細川 - - - - - - - - 後岡
さて、トップ5名を追う3名だがなぜか微妙にバラバラになってしまい、栫井が前の5名と2分10秒差、その背中を追って山本、見えている範囲で細川が必死で走行している。途中、山本と細川は2名になるシーンもあったが不運にも細川がパンクに見舞われ遅れを喫してしまう。山本「二人なら追い付けたのにー!」。
いよいよラスト周回。依然として集団のまま国道を淡々と先頭交代。5名の思惑はどうやら井戸峠にあるのか?と、ここで常照皇寺手前の橋の工事で集団は一時停車を強いられる!周山始まって初めてのケースだが、集団のまんまだったのが幸い。特にペースの乱れもなく峠へと5名は突入。
最初のきっかけを作ったのは、またも平井。必死の形相での加速に反応したのは矢澤。二人が飛び出す形となって、遂にレースは本格的に動き始めた。峠では矢澤、平井の二名に辻、岩本、清水が8秒遅れを取り、このまま下りに強い矢澤が平井を従え一気に後方を突き放す勢いだ。しかし、矢澤のアグレッシブなダウンヒルに平井はついてゆくことができない。矢澤は単独で逃げようとせず、結局、162号に入る頃には矢澤と平井のランデブーは打ち切りになってしまい、勝負は最後の最後、狭間峠に持ち込まれた。この間、辻は終始冷静な面持ち。京産の二人も先輩らにしっかりと食い付いている。
狭間峠は短い峠だ。5名は緊張感に満ちた表情で峠に入った。集団の中から飛び出しを試みたのは、またも平井!矢澤が反応、それを逃さず一気にかけたのは辻!もがく矢澤を振り払ってラストスパートを成功させたのは、「前回の失敗で学んだ」という辻だった。「最後の井戸をマイペースで走り、下りで前をとらえたのが勝因」(辻)。勝機をとらえかけながらも惜しくも逃した矢澤は「京産の二人を意識し、最後まで力をためすぎて出し切れなかった。次はとにかく前に行きます!」と悔しい表情。最後、4位となった岩本は「足がつりかけて必死でしたよ」。5位、清水は「まだまだだけど、調子は上がってきています」と次回への自信を見せた。6位争いは、栫井が大人の貫禄で京大生二人を寄せ付けずにフィニッシュ。山本は悔しい7位。細川、後岡はリタイヤとなった。
ということで、どりみんちゃん提供のバレンタイン・チョッコレートと賞金を手にしたのは、周山ロード初優勝の辻選手でした。レース後は豚汁を囲んでみんなでお喋り。果敢なアタックを見せた平井はしなもんちゃんとラブラブなのでした。
それではみなすわん、次回(って明日やん)の第三戦の健闘を祈ります!!私も今度こそ早いレポートアップを目指しマース(涙)。