OTHER RACES 1999

第7戦 4月1日

初の平日開催。なのに・・・

(いつもスポンサー・レポーターとして活躍してもらっている岡崎さんが今回は仕事でお休みだったので、近藤が代役で書かせていただきます)

 春休み中に一回くらいはやらなあかんやろ、ということで初の平日開催。ああ、今頃壇上や篠塚は入社式か・・・と思っているところへなんと篠塚が登場。「会社から内定取り消しが来て、その代わりに大阪で働くことにした。来週からにしてもらって今日は周山に出にきた」とのこと。ああ篠塚よ、良いのかそれで。フリーターとかアルバイトとか、おかしな身分の人間の吹き溜まりか、ここは。壇上がやってくるのもそう遠くないに違いない。スタッフには稲井文が初参加。小田ゆか選手から譲り受けたというカラフルなロードレーサーで競技部BOXに現れた。明後日がチャレンジロードということもあって参加選手が少ない。稲井も出ればてらりんすら持っていないポイントがゲットできるかもと周囲が煽るがさすがにスタッフにとどまった。サンダイコーに着くとプロトライアスリートの田村さんがくつろいでいてすかさず周山のお誘いをしておく。「うん、楽しそうだねえ。やっぱり競うと追い込めるからねえ」といつもの口調で興味を示していた。そのサンダイコーに自走の高橋が待っていて選手は6人となった。

斎藤、東後のアタックの応酬。勝負の行方は・・・

 今日のコースは前回マラソン大会のために実現しなかったB-A-Bコース。初めの長い平地が終わり477峠、上り道に入るとすぐに東後がダンシングでアタックを放ち猛烈なスピードでつづら折れを登る。このペースアップに一瞬で集団がばらけるが、篠塚だけが執拗に東後を追い続ける。この時東後は後ろに誰も居ないだろうと思って振り返り、そこに篠塚が居たことでかなり驚いたとコメントしていた。東後のペースが緩まるとその後ろから斎藤が追い付きさらにアタック。この段階でレースは3人の戦いとなった。(株)サンフーズ提供のC.C.レモンTシャツのかかった477峠はそのまま斎藤がゲット。「最近むちゃ調子いいですからねえ」とスタート前から話していただけあって元気が良い。4番手につけていた高橋は峠を前に遅れを取った。後ろに福島が続き、春合宿以来調子を崩しているという矢澤は早々に大きな遅れを取った。半袖でも十分に暖かい春のうららかな陽気のもと、少し気が緩んだのか477峠の下り道で福島が落車。軽い擦過傷を負いやむなくリタイアとなった。

 先頭集団は3人。東後、斎藤、篠塚の3人が狭間峠を越え勝負の峠、井戸峠へと向かう。峠道に入りしばらく行くとまたも東後が切れの良いアタックを繰り出す。このアタックに一瞬斎藤、篠塚と距離が開くが、そこから斎藤が猛追を見せる。その斎藤、東後に追い付いたかと思うとサポートカーに「じゃま」と言って花道を開けた後お返しのアタック。ダンシングでペースを上げる斎藤に東後もつけず差が開く。こ、これはもしや・・・とサポートカー一同息を呑むが、しかし、あれよあれよと言う間に東後が追い付き、さらに斎藤を抜き去る。事切れた斎藤に追う元気はもはやなく、井戸峠は東後が先頭で通過した。

 井戸峠の下りで篠塚と斎藤が一緒になり、まだ視界に入る東後の追走にかかるが二人とも峠での疲労からなかなかペースが上がらない。と、そこへ沿道から子供が飛び出し、急ブレーキの斎藤に篠塚が接触して落車。今日2度目の落車が起こる。後輪が曲がった篠塚だったが、リタイアした福島の車輪を借りて再び走り出す。この交換作業の最中に4位の高橋が追い付く。高橋もそこで立ち止まり交換作業を見守る。そして篠塚、斎藤が出発しても走り出そうとしない。「なぜ行かないんだ」と聞くと、「時間差つけて行きます」と言う高橋は、その後斎藤・篠塚に追い付いた後、力の差ではない理由で追い付いてしまったことへの償いからか、最後の477峠の前まで延々と集団の先頭を引き続けた。

 サポートカーがゴールへ向かう途中、後ろに見慣れた車が1台。窓から手を振っている。なんと中西さん登場。って、あのお・・・お仕事は?「一応今日は仕事してきたんですよ」と言いながら奥さんとドライブ。「今日は疲れているんで観戦です。観戦も面白いですねえ」って、ああ、やっぱり吹き溜まり・・・。

 さてさて勝負の方は後続のトラブルで東後が余裕の優勝。2位は最後の峠の勝負を制した斎藤。3位は篠塚。「斎藤のおかげで高橋に勝てた。高橋は『斎藤には勝てん』という意識があるから、斎藤について行けば勝てる」と複雑な心理戦の模様を解説してくれた。あくまでフェアプレーに徹した高橋が4位。不調にもめげず全戦出場を続ける矢澤が5位でゴールした。

周山ロードは雪の季節からお世話になったA・Bコースに別れを告げ、新たなステージへ

 周山ロードはこれから周回コースに別れを告げて新たなステージへと向かいます。距離が100km以上になったり(時には200km以上になったり)、スタート時間が早くなったり、参加料が高くなったり、いっそう一人で寂しく走る時間が長くなったりするかも知れませんが、皆さんぜひ参加して下さいね。(近藤淳也)