OTHER RACES 1999

第8戦 5月1日

7人中4人の初参加、新会場美山、異色の第8戦

(岡崎さんが岩岳に行ってお休みだったので、近藤が代役で書かせていただきます)

 いよいよ始まったゴールデンウィーク連戦。2日前のRitsクリテリウムで少し宣伝してもらったので他大学の参加もあるかも・・・という期待もあったが蓋を開けて見れば参加者は7人と今回もちょっと少な目。特にサイクリング部所属の常連たちは連休とあってツアーに出かけてしまい、ほとんどが自転車競技部員となった。そんな中ニューフェースが4人も!初参加者の方が多いという異例の事態となる。競輪学校合格を果たし、プロを目指して5月から修善寺へゆく松井、競技部孤高の旅人余野、新1回生では初登場の新田、そしてスカイラインでドライブかと思いきや実は選手参加の田中慎司。スタッフには連休をとって東京から駆け付けてくれた壇上が登場。会場も美山へ移動しいつもとちょっと違った雰囲気になった。

 スタート地点に着くと、「スタート10時やんなあ」と松井。おもむろに車からローラーを取りだして回しはじめた。スタートに向けてアップに余念がない。驚く周囲。一方田中慎司は休日のパパの如く車のガラスを磨きだす。なんなんだあ、この温度の違いは。そして予想通り少し遅れてレースはスタートした。

こんな勝ち方が・・・松井独走

 さてさて今回は2日後に試合があるということで30kmのショートコース。1周目の平坦路、集団走行から松井が徐々にペースを上げる。と、ここで見たこともないような現象が発生した。先頭を引く松井のスピードが50km/hにも達するかというところで2番手の余野が中切れ。余野の後ろにいた矢澤、西村らが松井を追うが差はどんどん開く。すぐに集団はばらけ、皆が点々とバラバラで独走する状態になった。「こんな千切れ方があっていいのか!」と驚くオフィシャルカー。そんな驚きをよそに松井のスピードは緩まず一気に差が開き、独走が始まった。シリーズチャンピオンの東後は後ろでコースを知らない新田について走っていたため反応できず。この時点でほぼ勝負あったという感じ。「この走りはすごいけど、展開的には面白くないなあ」と贅沢な注文を付ける壇上。1周目の九鬼ヶ坂、松井の後ろで約30秒遅れて矢澤・西村、その後ろ約30秒で東後、さらに遅れて田中、余野、新田と続く。

 2周目、松井の独走が続く中、4番手の東後がペースを上げ2位集団の西村・矢澤との差を縮める。後方に東後の姿を確認した二人は、「やばい、追い付かれる」と協力してペースを上げ東後から逃れる。その後方では田中が余野と一緒になる。その後ろではレース未経験の新田が一人旅。せっかくの参加だがレースと言うよりは個人T.T.状態でちょっと残念。懲りずにがんばって欲しい。

 2周目で少しペースを落としたという松井だが3周目は再びペースを戻し、そのままゴールの九鬼ヶ坂へ。時速70kmで松井を追いかけるオフィシャルカーだが姿は見えどなかなか追い付かず焦る。追い風の部分では時速50kmを越える走行が続く。その松井、2位に2分近い差を付けて堂々の優勝。最後までもつれた2位争いは峠手前でアタックをかけた西村が矢澤を振りきってゲット。「最後はもう足がなかったです」という矢澤が3位。終盤ペースを落とした東後は田中と共にゴール。余野が続き、最後に1位から16分遅れで新田が入った。

少人数でも賞品豪華。おいしいおいしい第8戦

 優勝の松井は(株)サンフーズ提供のBOSSトレーナーと岡崎さん提供のニンジン(なぜ?)、そして賞金2500円をゲット。2位西村にはTシャツ、3位矢澤には姿饅頭、新田には新人賞としてみかんあめが贈られた。帰りは皆サンダイコーでお昼ご飯を食べ帰路に。サンダイコー内Sun7のミンチカツ定食は値段の割に内容抱負でお薦めです。(近藤淳也)